年収の中央値とは?平均年収と中央値の違いをわかりやすく解説【年齢別】

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平均年収と年収の中央値

年収の中央値とは、平均年収とは少し考え方が異なります。そのため、平均年収の考え方は、一般庶民の実感から乖離した結果になることがしばしばあります。
その理由は、所得格差です。例えば、年収400万円の方が99人いるグループに1人だけ年収10億円の大富豪がいたとします。すると、そのグループの平均年収は1396万円となります。
 
99人が年収400万円であるにも関わらず、1人の大富豪の影響でそのグループの平均年収は1396万円となるのです。
政府や民間企業が発表するデータにも、少数のお金持ちによる影響を受けているデータが数多くあります。
 
したがって、平均年収はあまり参考になりえません。
そこで重要になるのが、年収の中央値なのです。
 
上記の例で理解できなかった方のために、より具体的な例で解説しています。(※読み飛ばしても構いません。)
 
例:Aさん 年収400万円、 Bさん 年収 600万円、 Cさん年収800万円、Dさん 年収5000万円
 
Aさん、Bさん、Cさん、3人の平均年収は、600万円です。しかしDさんを含めると、4人の平均年収は、1700万になります。
 
つまり平均年収を計算する際、サンプルデータの中に極端に年収の高い方が含まれていると、私達の実感とは乖離した平均年収結果が算出されるのです。
ちなみに国税庁が毎年発表している「民間給与実態統計」によると、2015年の男性の平均年収は520万、女性の平均年収は276万円となっています。

男性の平均年収(正規雇用、非正規雇用別)

  全体 正規 非正規
2013年度 511万円 526万円 224万円
2014年度 514万円 532万円 222万円
2015年度 520万円 538万円 225万円

女性の平均年収(正規雇用、非正規雇用別)

  全体 正規 非正規
2013年度 271万円 356万円 143万円
2014年度 272万円 359万円 147万円
2015年度 276万円 367万円 147万円

統計元:平均27年度「民間給与実態統計調査」

 
結果として、所得格差が広がっている日本においては、平均年収というモノサシはあまり意味が無いのです。
 
そこで重要なモノサシとして、年収の中央値というものがあります。

年収の中央値とは

所得格差に開きがある日本においては、平均年収よりも年収の中央値の方が一般庶民の実感に近いということがわかりました。
 
では、次に年収の中央値とは何かを説明します。
 
年収の中央値とは、例えば101人を対象に年収を聞いた際に、年収順位がちょうど真ん中の人、つまり50位の方の年収です。
 
つまり、
101位(貧しい)→50位(中央値)→1位(お金持ち)
となります。

全体の平均年収と中央値

こちらのデータは、男性と女性合わせた全体の平均年収と中央値です。ご覧になってわかる通り、各年齢を見ても、平均年収>中央値となっていることがわかります。

全体の平均年収と中央値(2012年度)

※単位は万円

年齢 女性
平均年収 中央値
全体 351 310
20歳 232 216
21歳 238 230
22歳 251 243
23歳 264 250
24歳 285 280
25歳 310 300
26歳 325 300
27歳 340 320
28歳 351 330
29歳 363 350
30歳 361 350
31歳 358 347
32歳 370 350
33歳 379 351
34歳 373 350
35歳 392 360
36歳 398 360
37歳 404 370
38歳 398 360
39歳 451 400
40歳 432 400
41歳 445 400
42歳 458 400
43歳 462 400
44歳 450 400
45歳 472 400
46歳 497 420
47歳 499 470
48歳 474 400
49歳 494 430
50歳 461 450
51歳 478 402
52歳 537 400
53歳 463 400
54歳 507 450
55歳 470 380
56歳 413 375
57歳 417 475
58歳 407 350
59歳 429 551

統計元:平均年収/生涯賃金データ2012年齢別 DODA

男性の平均年収と中央値

 男性の平均年収と中央値においても、平均年収>中央値となっています。平均年収が低いと思っていた方も中央値を確認してみると、そんなに低い方じゃなかったなんてこともあるかもしれません。
男性の平均年収と中央値(2012年度)

※単位は万円

年齢 男性
平均年収 中央値
全体 482 420
20歳 240 240
21歳 250 240
22歳 267 250
23歳 285 280
24歳 312 300
25歳 335 320
26歳 361 350
27歳 380 360
28歳 397 383
29歳 411 400
30歳 427 400
31歳 443 420
32歳 456 430
33歳 467 440
34歳 485 450
35歳 505 480
36歳 518 500
37歳 536 500
38歳 542 500
39歳 556 504
40歳 575 530
41歳 587 550
42歳 616 580
43歳 620 580
44歳 645 600
45歳 643 600
46歳 677 600
47歳 688 650
48歳 707 650
49歳 707 651
50歳 745 700
51歳 713 650
52歳 769 700
53歳 771 720
54歳 773 730
55歳 839 780
56歳 815 720
57歳 820 775
58歳 872 800
59歳 812 750

統計元:平均年収/生涯賃金データ2012年齢別 DODA

 

女性の平均年収と中央値

女性の平均年収と中央値においても、平均年収>中央値となっています。男性の平均年収、中央値と比べても低い傾向にあります。女性の場合、結婚や妊娠などの大きなライフイベントの節目で退職される方が多いので、このような結果になっています。

しかし、最近のトレンドとして女性の社会進出が活発になっており、会社側は女性が働きやすい環境を整え始めています。結果として、育児休暇やフレックスタイムなどを利用して、退職せずにキャリアウーマンとして活躍されている方が多くいます。

そのため、男性と女性の平均年収、中央値の差は少しずつ減っていくでしょう。

女性の平均年収と中央値(2012年度)

※単位は万円

年齢 女性
平均年収 中央値
全体 351 310
20歳 232 216
21歳 238 230
22歳 251 243
23歳 264 250
24歳 285 280
25歳 310 300
26歳 325 300
27歳 340 320
28歳 351 330
29歳 363 350
30歳 361 350
31歳 358 347
32歳 370 350
33歳 379 351
34歳 373 350
35歳 392 360
36歳 398 360
37歳 404 370
38歳 398 360
39歳 451 400
40歳 432 400
41歳 445 400
42歳 458 400
43歳 462 400
44歳 450 400
45歳 472 400
46歳 497 420
47歳 499 470
48歳 474 400
49歳 494 430
50歳 461 450
51歳 478 402
52歳 537 400
53歳 463 400
54歳 507 450
55歳 470 380
56歳 413 375
57歳 417 475
58歳 407 350
59歳 429 551

統計元:平均年収/生涯賃金データ2012年齢別 DODA

まとめ

いかがだったでしょうか?平均年収とは違うモノサシである、中央値を知ったことで、より実感に近い年収を知ることができたと思います。

周りと比べて、年収が低いと思っていた方も、年収の中央値を見たらそんなに低い方ではなかったという方もいらっしゃるかもしれません。転職の理由が年収が低いということでしたら、一度年収の中央値を確認し、自分の環境を客観的に捉えることが必要になります。

これからは年収の中央値をベースに、平均年収を参考にしましょう。