転職のための自己分析を4ステップで完結させる【自己分析のやり方】

jikobunseki

転職する上で自己分析は必須

面接の場で、面接官が知りたいことは「あなたはどういう人ですか?」ということだけ。あなたがどういう人なのかを知った上で、弊社に合うか、職種は適正かを判断します。面接の場で、しっかりと自分自身をアピールするためには、自分で自分のことを一番知っていなければいけません。そのため、自己分析を通して自分を知ることが大切なのです。

「前職であなたが残した一番大きな功績を教えて下さい。」という質問があったとしましょう。この質問に対して、即座に答えるのはもちろんですが、自分らしさに絡めたアンサーをすることが重要になります。

つまり、「前職であなたが残した一番大きな功績を教えて下さい。」という質問に対して、「営業でNo.1になりました。」だけでは不十分。あなたらしさ、あなたはどういう人かということが含まれていないので、答えとしてはあまりよろしくない。

1つ1つの質問に対して、「自分はこういう人間です。」というアピールを入れることで、アンサーの内容が濃厚なものになっていくのです。

面接官は何千何万人と転職者と会っているので、あなたがどれほど自己分析をし、自分自身が何者かを理解しているのかを一瞬で見抜くことができます。

極端に言えば、自己分析がしっかりとできていればそれだけで評価されるのです。自己分析は自己認知力とも言い換えることができ、一つのスキルとも言えるのです。しっかり自己分析をしていきましょう。

自己分析は4ステップ

転職をする上での自己分析のステップは5ステップ、7ステップだったりしますが、ここでは4ステップで解説いたします。4ステップの内訳は、ステップ1:過去を徹底的に振り返る、ステップ2:Will、ステップ3:Can、ステップ4:Mustです。Will Can MustはリクルートのWill Can Mustシートでとても有名なので知っている方も多いと思います。Will Can Mustの考え方は、自己分析をする上でとても便利なので、ぜひ参考にしてください。

従業員は、半期に一度「WCMシート」を記入します。これは、本人が実現したいこと(Will)、活かしたい強みや克服したい課題(Can)、能力開発につながるミッション(Must)の項目からなる目標管理シートです。従業員一人ひとりが仕事を通じて実現したいこと(Will)を明らかにし、上長とすり合わせ、その実現のために何ができるか、どのようなことができるようになる必要があるか(Can)を確認した上で、何をすべきか(Must)を考えるサイクルを半年ごとに行っています。

ステップ1:過去を徹底的に振り返る
自己分析を本格的に始める前に、過去の出来事を洗い出しましょう。過去を振り返ることで”今の自分”がどのようにして出来上がったのかを知ることができます。
ステップ1は自己分析のフローでいうベースの部分を固める意味があります。ここをしっかりとやっておくことで、この先の3ステップがスムーズに進むので、時間をかけて過去を振り返っていきましょう。

ステップ2:Will
Willは直訳すると”意志”という意味。ここでは、本人が本気でやりたいこと、実現したい未来を分析するということです。短期目標、中長期の展望など、時間軸別で設定すると良いですね。

過去を振り返えった上でWillを設定することによって、自分が本当にしたいことは何かに気付くことができます。丁寧な自己分析をすることで、今まで気づけなかったWillに出会える、ということもあります。自己分析のフローの中で、このような事が何度かあると思いますが、それはしっかりと自分と向き合えている証拠です。その調子で、自己分析を続けましょう。

ステップ3:Can
Canは直訳すると”できる”という意味。Willを達成するために、できること(強み)、できないこと(弱み)を分析するということです。強みが見つからないという方がたまにいますが、過去を振り返る中で成し遂げたことは必ず1つはあるはずです。それを成し遂げられた理由を考えれば、自分の強みにたどり着きます。

※CanはSWOT分析のStrengthとWeaknessのイメージです

ステップ4:Must
Mustは直訳すると”必要なこと”という意味。Willを達成するために、どのようなアクションを起こしていけばいいのかを分析することです。Willを達成するために、現状足りない部分を補うために実際的にどのような行動をしていけばいいのかを見極めることが必要になります。自己分析をする際には、Mustの考え方を、企業が何を求めているか考えるとわかりやすいでしょう。Mustは、PDCAでいうActionにあたります。

※PDCAとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の略で、業務プロセスを考える上でのフレームワーク

ステップ1:過去を徹底的に振り返る

ステップ1は過去を徹底的に振り返るです。過去を振り返るには膨大な量の時間を振り返る必要がありますが、シンプルに①When(いつ?)②What(なにを?)③Why(なぜ?)を思い出すだけです。おすすめなのが、エクセルを使って過去の出来事をまとめる方法です。例えば、A列に①When、B列に②What、C列に③Why(D列に気づいたこと)を記入します。転職の場合は、新卒1年目から現在までを重点的に振り返るべきのような気がしますが、小学校、中学校、高校、大学とまんべんなく振り返ることが重要になります。

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過去を意識的に振り返ることで、自分がいつ、何をして、なぜしたのかが明確になります。ここで重要なのがWhy(なぜ)の部分です。Whyを明確に答えられるようになれば、自分のモチベーションの源泉や行動特性、大切にしている価値観などがわかるようになります。

私たちは、ある程度決まった行動パターンの中で生きています。そのため、日常的な行動は無意識
に行っていることが多く、Whyの部分を意識せずに行動を取っていることが多いのです。しかし、人の行動には必ず理由があり、その理由を明確にすることで、自己理解につながります。

過去を徹底的に振り返るとは、自分を理解することでもあるのです。

ステップ2:Will

ステップ1で過去を徹底的に振り返ったことで、自分のモチベーションの源泉や行動特性がある程度わかったと思います。ステップ2では、ステップ1の結果を参考に、自分の”意志”に向き合います。自分の”意志”に向き合うとは、自分が本気でやりたいこと、実現したい未来を自分に問いてみるということです。

簡単に言えば、短期目標、中期目標、長期目標を考えればいいのです。

短期目標:35歳で会社でNo.1の営業マンになる
中期目標:40歳で独立
長期目標:50歳でアーリーリタイア

上記のように、これからの目標をシンプルに設定するだけで、人生の指針ができます。人生の分岐点で、どの選択肢を取るべきか迷った時は、この目標に沿った選択肢を選べばいいのです。上記の例は、非常にシンプルなものなので、本来はより綿密に目標を考えるべきです。

目標は、一度設定しても変更することができるので、最初は気楽に考えてみましょう。目標が変わることは決して悪いことではありません。常に自分の”Will”に問いかけながら、その時その時で最善の目標を設定することができればベストです。

ステップ3:Can

ステップ1では過去を徹底的に振り返り、自分のモチベーションの源泉や行動特性を分析しました。ステップ2ではWillを掘り下げ、短期目標、中期目標、長期目標を設定しました。

続いては、ステップ3のCanです。Canは自分が今できること(強み)、できないこと(弱み)を明らかにします。自分の設定した目標を達成するためには、強みを伸ばし、弱みを補うことが必要になります。そのためには、現状の強みと弱みを認識することが必要です。

自分の強みは、ステップ1:過去を徹底的に振り返るをした際に、なんとなくでも自分の強みを発見できたと思います。例えば、文化祭の委員長、サークル長など、組織をまとめる役割を何度も経験している人は、リーダーシップが一つの強みと解釈することができます。自分の強みは、過去の経験が教えてくれます。そういった意味で、ステップ1はとても重要なのです。

弱みは、過去の失敗経験から知ることができます。例えば、大学受験に失敗した経験がある人は、目標に向かって計画的に進めていくことが苦手なのかもしれません。

Canを考える上で、参考になる指標があります。それは、経済産業省が発表している「社会人基礎力」です。これらを参考にして、自分のCanとCan’tを考えることもできます。自分に当てはまる「強み」「弱み」を空欄の箇所にチェックしてみましょう。

3つの能力 12の能力要素 強み 弱み
アクション 主体性
働きかけ力
実行力
シンキング 課題発見力
計画力
創造力
チームワーク 発信力
傾聴力
柔軟性
状況把握力
規律性
ストレスコントロール力

出典元:経済産業省「社会人基礎力とは」

ステップ4:Must

ステップ1:過去を徹底的に振り返る、ステップ2:Will、ステップ3:Canを分析することができたら、最後にステップ4のMust(企業が何を求めているか)を考えましょう。企業が求めているものと自分ができる(強み)ことが一致すれば、採用される率が高まります。企業が求めているものは、企業の規模によって、変わってきます。

企業の規模は大きく、「創業期」「成長期」「成熟期」「転換期」の4つに分けられます。例えば、創業期の企業は資金力が弱く、また従業員が少ないため、即戦力の人材ニーズが非常に高くなります。つまり、企業が求めているものは、即戦力に値する営業力やマーケティング力など、ということになります。

企業が何を求めているものを知るためには、企業研究と自己分析を合わせて行っていく必要があります。ステップ4:Mustでは、企業研究を通して、企業が何を求めているのかを知り、求められているものにどのようにアジャストしていくかが自己分析では重要になります。

まとめ

転職における自己分析のステップは、ステップ1:過去を徹底的に振り返る、ステップ2:Will、ステップ3:Can、ステップ4:Mustの4ステップです。自己分析のフローで最も重要なのが、ステップ1の過去を徹底的に振り返ることです。新卒から現在までだけではなく、小学校、中学校、高校、大学時代も振り返ることで、自分の価値観を明確に理解することができるようになり、その後のステップ2、ステップ3、ステップ4がスムーズに行きやすくなります。

自己分析をしっかりと行い、転職を成功させましょう。